さまざまなストレスが押し寄せる日本社会で、平均初産年齢が30歳を越える日本の女性にとって、出産年齢の最終段階を見極めるのと不妊治療は競争のようなものだ。体に及ぼす負担はいうまでもないが、精神的な負担も女性たちには耐え難い。周囲の厳しい目は不妊女性の自身を失わせていく。2009年、青森県で41歳の不妊治療中の女性が、長年の治療に効果がなかったことを苦にして鉄道自殺している。
また、経済的な負担もあなどれない。人工授精などの不妊治療は日本の医療保険適用外だ。日本の不妊女性は毎年、収入の半分を費やして小さな確率の幸運にかける。その暮らしぶりは想像できるだろう。
日本の厚生労働省は2011年に発表した報告書で、日本経済の長期低迷が民間所得を減少させ続けている中、女性も初産年齢をあげ続けているのではと分析している。この不妊で悩む女性たちをどのように救済するかが、日本政府にとって緊急の課題となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年7月19日