機熟す中国企業の対日進出

機熟す中国企業の対日進出。 筆者には、中国各地の駐日代表事務所に多くの友人がいます。彼らは、派遣元(省・市)の招商引資の最前線にいて、同ミッションの先兵となっていると言っても過言ではありません。彼らが口をそろえて言うのは、「かつてと違い、日本企業の誘致活動は思うようにいかない…

タグ: 中国 企業 日本 進出 ジェトロ

発信時間: 2012-08-09 10:12:10 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

対日投資説明会が効果的

筆者が駐日代表事務所で勤務している中国の友人によく言うのは「日本の中小企業に対しては対中進出を大いに促進してもらいたいが、その一方で、中国からの対日進出、すなわち『逆招商引資』のための説明会も大いに実施すべしと、派遣元の政府にもっと提案するべきではないですか」ということです。即ち、「対日投資の勧め」です。対日投資の可能性ある地元企業を選別して来日し、日本各地で中小企業相手にビジネス・アライアンス説明会を開催する方が、日中両国が希求する戦略的互恵関係(ギブ・アンド・テーク)にかなうのではないでしょうか。目下、中国政府は、「走出去」(中国企業の海外進出など)を国家戦略として、「引進来」(外資導入など)同様、積極的に推進しており、その環境づくりを急ピッチで進めています。また、日本政府も今後10年以内に対日直接投資を倍増させるとしているなど、むしろ、中国企業の対日進出の方が機は熟しつつあるのではないでしょうか。

2011年の日中貿易は過去最高(前年比14.3%増、3450億ドル)となりましたが、その大きな特徴の一つに、日中貿易がますます水平貿易の度を増しつつあることを指摘できます。特に注目すべきは、部品の相互輸入が増えてきている点です。こうした日中貿易の現状から、両国が相互補完性を高め、双方の市場に合ったより高品質な製品づくりを目指していることがわかります。

日本で日中両国企業が新たな提携関係を構築し、例えば、メード・イン・ジャパンを、中国市場で売り、また、世界市場を狙うというのは、実にビジネスの理にかなっていると思われますが、相次ぐ招商引資ミッションの説明会で、今年も、地元企業の「走出去」に言及することがなかったのは不思議でなりません。

ハイアールなど対日展開

     1   2   3    


iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。