GDP世界3位、質にうるさいとされている日本人は現在、さまざまな中国製品に囲まれて暮らしている。衣食住から、日本という島国が誇りとする家電やIT等のハイテク分野に至るまで、中国製品が溢れかえっているのだ。
しかし隣国の中国も得意になってはいられない。シャープやソニー等の業績が低迷しており、「失われた20年」から脱出していないが、日本は現在も世界ハイテク製造業のバリューチェーンで主動的な地位を占めている。その一方で、中国企業は仕事を受注する働き手という地位に甘んじている。日本は財団により、中国の数万社の企業の背後で驚異的な力を維持しており、電子情報、製鉄、自動車などの各産業で強い発言権を持っている。
日本の製品のうち、「メイド・イン・チャイナ」が占める比率は、どの程度に達しているのだろうか。それは余りにも多く、しかも毎日増加し続けているため、正確なデータは存在しない。
日本の中国製品
ある中国人の女性が日本を旅行している際、現地でハローキティの商品を購入したいとガイドに申し出た。彼女は日本でしか本物が手に入らないと思ったのだ。しかしガイドは、ハローキティのほとんどが「メイド・イン・チャイナ」であると答えた。
記者は銀座の歩行者天国を訪れ、日本で有名な洋服の青山、7階建てのユニクロ旗艦店を取材した。その結果、両者の販売する衣料品のすべてが、中国製であることが明らかになった。
「日本人の80%が少なくともユニクロの衣料品を1着持ち、ユニクロの全商品が中国で製造されている」と言われている。これは何も不思議なことではない。日本一の大富豪と称されるファーストリテイリングの柳井正社長は独特な視点を持ち、一般人の消費を通じてビジネスチャンスをつかみとった。柳井社長はまた早くから中国に進出し、低コスト生産に成功した。今年上半期の業績はやや低迷したが、強気の柳井社長は日本人から高い声望を得ている。
しかし中国で製造されている多くの高級品は、中国ブランドとしてではなく、日本もしくはその他の国家のブランドとして取り扱われている。洋服の青山はその典型的な例で、実際には中国製であるにも関わらず、多くの日本人の間で好評を博している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年8月14日