検疫検査部門の規定によると、輸入された金属廃棄物は中国の港湾に到着後、「五つの検査」を経なければならない。すなわち乗船衛生検疫、船倉検査、荷揚げ検査、通行式測定ゲート検査、保管所検査などだ。番号の643のトラックが放射能測定ゲートを通過する際、自動的にアラームが警告音を発した。寧波出入境検疫局鎮海弁事処で今回のアラーム記録を確認した。
寧波出入境検疫局鎮海弁事処副主任の湯海濤氏によると、2012年5月14日未明2時30分ごろ、検査所に入ったとたん、放射能測定機器のアラームが鳴った。警報の数値は0.437毎時マイクロシーベルトで、中国国家基準を約28%前後超過していた。
湯海濤氏によると、この放射線量はわずかであり、通常では人体に影響を及ぼさないと認識していいという。
6月23日寧波税関の要求により、これらの9.26トンの放射線量超過の金属廃棄物は同じ船で輸入されてきた1127トンの金属廃棄物とともに、全て千葉港に返却されたという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年9月5日