中国網:目的に対する実現への貪欲さかなとおもいます。そういう意味では中国のほうが受け入れられやすいかもしれません。
勝間:中国は競争が激しいからですよね。そういう意味でこの本は役に立つ気づきを得ていただける内容になっていると思います。中国は日本よりも柔軟ですよね。早朝からカフェが使えるなど、ホテルのサービス一つとってもそう感じます。
中国網:話は変わりますが、中国では「日本人の女性は仕事をもたず家庭にいて夫に従順だ」という印象が強いのですが、勝間さんは女性の社会参画について活発に提言されていますね。
勝間:日本人の女性の社会参加について、私がずっといっているのは、103万円と130万円の壁です。これを超えると税金、保険、年金、すべて自分で払わなければならなくなる。だから、日本人女性はすべてをこれに合わせて実力を制限してきたんです。これ以上稼がないように、自分も、家庭も、社会制度も最適化してきた。ここにすべての原因があるといっています。この本を読んで気づいてほしいですね。
先日、「日本を変える女性の会」というのを開きました。事の始まりは、ある高級店に友人が行きたいというので、私のSNSで30人くらいをピックアップしてメールを出しました。1回3万円の食事ができそうな人という条件だけです。
すると、ほとんどの人が行くという。最終的に30人ではその高級店にはさすがに行けないので、焼肉を食べにいったのですが、その場に集まった女性30人近くをみると、経営者などさまざまな要職についている人が集っていました。彼女たちが力を合わせれば何でもできるなと感じました。またこの人たちの分母が100倍になったらすごいだろうなと感じました。
実際、その中で会社を立ち上げるという話も出てきたくらいです。また、その場に集まった人たちの共通点は「勝間の知り合い」というだけだったのですが、そこからの輪の広がり方がすごい。女性の特質の一つだと思いますね。この力を生かさないのはもったいないですね。
でも、本当に仕事がないという人は多いです。私の娘は大学生なのですが、普通のコンビニのアルバイトに十数人が殺到しているという状態です。まだ、20歳前後の娘なら仕事は見つかりますが、私たちの年代は本当に厳しいです。そこからの出発ですね。覚えることはいっぱいありますしね。
でも、なかには私の友人で30歳で子ども3人を連れて離婚、そこから生保レディを経て、銀行の正社員になった人もいます。もちろん、茨道を通らなければならないわけですが。