統合幕僚監部、撮影したロシア戦闘機を公開
ロシア空軍のTU-214R偵察機は18日にロシアの極東地域を離陸すると、南クリル群島(日本名:北方四島)の上空を通過し、本州の東北部周辺を飛行した。同偵察機は17日にも、日本の領空付近を飛行していた。
近年、ロシアの航空機が日本の防空識別圏に接近することが時おり発生するが、日本側は効果的な対策を講じていない。軍事科学院研究員の杜文龍大佐は、「日露双方の軍事装備の状況を比較すると、ロシアの空中能力、特に遠距離偵察の装備の能力が優勢を占めている。しかし日本は遠距離飛行の航空目標物に対して、効果的な対策を持たない」と分析した。
ロシアの偵察機、戦略爆撃機、IL-38、TU-213R等の偵察機は、遠洋訓練・遠距離訓練の需要から、日本の領空付近を通過することがよくある。このような措置は、ロシアが訓練を強化し、訓練による効果を高めるための重要な手段でもある。
ロシアは実際には日本の領空に侵入していない。またロシアの訓練活動および偵察活動は、国際法に完全に合致する。この面から分析すると、日本は目標物を遮り妨害しようと思っても、ロシアの偵察飛行を阻止する法的根拠を持たない。杜氏は、「日本側には考えがあったとしても、それを実行に移す方法がない」と指摘した。