また、第二次大戦後、日本とアジア隣国の関係は紆余曲折を経た。これは日本が戦争時の罪業を徹底的に改めないばかりか、反対に教科書修正などの手段で歴史を改ざんしようとして、たびたび、中国、韓国などのアジア諸国の怒りを買うからだ。釣魚島の問題も実態は歴史上棚上げにされた問題だ。日本は勝手に両国の先代政治家が結んでいた暗黙の了解を破り、しかも歴史を尊重しないやり方で中日関係をこう着状態に陥れたのだ。
日本の村山富市元首相が1995年に発表した第二次大戦被害国に対する謝罪声明は、「村山談話」と呼ばれている。警戒しなければならないのは、現首相の安倍氏は就任後たった数日で、矢も盾もたまらないように「村山談話」に代わり歴史問題を再定義する「安倍声明」を発表した。安倍首相の時代に逆行する行動は、第二次大戦で日本軍国主義がたどった道を自然と思い出させる。このような歴史を尊重しない、罪を真剣に反省しない行動は、アジア諸国の懸念と反感を呼んでいる。