長年、日中は文化、教育、その他多くの分野で交流を行ってきました。まれに緊張することもありますが、両国の友好の川は年々壮大になっています。これは一対一の無数の交流を少しずつ積み重ねた結果で、そうした交流の一つひとつは小さいながらも重要な貢献を果たしています。そのため、どんな試練や障碍があろうと、これらの河流が簡単に枯れることはありません。私たちは絶対にそうした状況を引き起こしてはなりません。
政治・経済関係は常に政局の影響を受けます。だからこそ危機に直面した際、武力や武力による威嚇でもなく、地域における覇権追求でもなく、日中平和友好条約の約束を貫くことが重要になってくるのです。これらの原則を守りさえすれば、当面の危機を克服する方法が見つからないわけがない。情勢が困難であるほど、平和と創造的共存に基づく対話が重要になります。1968年9月、私は両国の若者が手を携えてより素晴らしい世界を築くよう後押ししました。長年の交流と対話によってその基礎は確立されました。これからはその重心をより明確で、より恒久的な事柄に転じなければなりません。中長期的角度から、新たな分野でより具体的な協力を進める時がきました。私はこうした持続的かつ揺るぎない努力を通じて、日中友好の絆が難攻不落になり、誇りを持って次の世代へ引き継がれていくと堅く信じています。(創価学会インタナショナル会長 池田大作)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年2月26日