日本は「普通の国」になることを妨げているのが他国では決してなく、日本自身であることを、ずっとはっきりと理解できずにいるようだ。「普通の国」になること、「強大な日本」をアジア諸国がもう怖れなくなることを望むのなら、日本は自らが平和的発展の道を歩んでおり、域内諸国との「共同成長」を望んでいることを、アジア諸国が信じられるようにしなければならない。
国際関係には道義の準則が自ずとある。公然と侵略の歴史を美化し、世界反ファシズム戦争の勝利の成果を否定し、戦後国際秩序に挑戦する国が、国際関係のシステムに融け込むことは不可能だ。このような国は「一流国家」が備えているべき品性からかけ離れている。
不名誉な歴史を徹底的に反省するのは、当然容易なことではない。だが、贖罪を果たさなければ外の世界と真の和解を実現することはできず、「普通の国」の列に戻ることも不可能だ。平和的発展の道を真に歩んでのみ、アジア諸国に受け入れられ、歓迎されることが可能になる。さもなくば「強大な日本が戻ってきた」と大きく叫べば叫ぶほど、日本は「一流国家」から遠ざかっていくだろう。
「人民網日本語版」2013年2月26日