高村正彦自民党副総裁は3月6日、日中関係改善に向け、5月に韓国で開かれる「中日韓サミット」の際に日中首脳会談を実現したいと表明した。「環球ネット」が伝えた。
高村氏は、「中国の両会(全国人民代表大会・全国政治協商会議)の終了後、日中関係は改善の絶好の時期を迎える可能性がある」と述べた。高村副総裁は両国関係の取り組みについて、「水面下でさまざまな取り組みを続けており、一定の進展に期待している」と語った。
高村氏は3月1日にテレビ番組に出演した際も、「5月頃に韓国で開催される日中韓サミットで協調を図り、同期間中に日中首脳会談を実現するよう努力する。これは日中首脳会談実現のチャンスであり、計画に着手するべきだ」と発言した。
高村氏は6日、「安倍晋三首相と中国の指導者は、交流停止の異常事態を好転させることを望んでいる」と強調した。
高村氏は外務相の経験を持つ、自民党内では対中友好を主張する有名な政治家で、長期間に渡り日中友好議員連盟の会長に就任している。安倍氏は2012年末に自民党新総裁に就任すると、高村氏を副総裁に任命した。安倍氏は、高村氏の中国問題における人脈を重視したという声もある。安倍氏は首相再任を果たすと、高村氏を首相特使とし、親書を中国に届けさせるとしていた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年3月7日