中日の釣魚島(日本名:尖閣諸島)の帰属問題を巡る領土紛争には終りが見えない。米国人を含む多くの人は、釣魚島問題は中日の領土紛争であるが、台頭する中国が世界に実力を誇示しようと焦っていると見ている。しかし実際には、釣魚島問題で焦っているのは、戦略的焦燥期を迎えた日本人の方だ。
神は日本人に大きな欲望を与えたにも関わらず、狭い領土しか与えなかった。これはまるで、神が日本人を弄んでいるかのようだ。日本の領土は、日本人の強い欲望を収めきれていない。この世において、米国のみが日本を征服したことがある(軍事・経済・文化面で)。日本の民族的性格にも、自分を一敗地にまみれさせた相手しか敬わないという、おかしな点が存在する。米国は日本のお手本であり、米国のように世界を俯瞰し、米国が日本を管理するように米国を管理することこそが、日本の目標である。そのため日本では、米国の経済圧力に対する恨み事が聞かれない場合か、広島の原爆記念館においても、米国の原爆使用に対する恨みは見られず、戦争そのものに対する非難の声しかない。
狭い領土に引きこもる日本は、どのようにすれば米国のような国家になれるのだろうか。
初めに、日本は正常な国家になる必要がある。正常な国家でなければ、強い軍事力を合理的・合法的に保有し、世界範囲で政治的影響力を発揮することができない。中国の脅威の誇張は、日本の改憲および国防軍の建設にとって、最良の口実である。