次に、日本は東アジアのリーダーになる必要がある。日本はこれまで東アジアを、自国の勢力範囲・戦略的ルートとして見なしてきた。しかし中国の改革開放の偉大な成果は、日本の戦略的構想を乱した。仮に中国がさらに10−20年間に渡り発展を続け、真の世界の強国になった場合、日本は東アジアにおける主導権を失うことになる。そうなれば日本は、「二流国」になることさえできなくなる。
そのため日本は中国がまだ強くならないうちに、急いで中国の発展の勢いをくじこうとしている。日本はまた米国の「アジア太平洋回帰」、「戦略リバランス」の機に乗じ、米国の世界戦略を利用しつつ、中国に圧力をかけようとしている。日本の釣魚島問題における強硬な姿勢は、米国の予想とその世界戦略をはるかに上回るものであった。日本はこの得がたいチャンスを失いたくなく、非常に焦っているのだ。
これは全世界の人民の警戒を引き起こすべきだ。しかし米国は長期的に日本を戦略的なコマとしており、道具にされた日本は、21世紀の米国式宥和主義を表す。しかしながら、パールハーバーの苦痛は、米国人だけがよく味わうものだ。中国の「虎を飼い災いを残す」という言葉は、最も妥当な表現だ。(筆者:孫勁松・中国共産党中央党校教授)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月12日