外交協力で中国に対応
ASEAN諸国と日本は、中国が同地域の主導的地位を占めることにより生じる、負の影響を懸念している。しかし各国は中国を敵とすることで、必要のない緊張関係を形成することを望んでいない。中国は両者にとって、最大の貿易パートナーだからだ。
日・比・越には二つの共通点がある。三カ国は中国との間に、深刻な領土問題を抱えている。その一方で中国は、三カ国の最大の貿易パートナーである。三カ国は中国との互恵関係の維持に取り組むと同時に、三カ国間の政策の協調を図り、重要な国家安全の利益を共同で守る必要がある。
中国の経済規模の拡大および軍事力を考慮すると、これに対抗する軍事的な干渉や、係争中の地域における駆け引きは、ASEANと日本に望ましからぬ結果をもたらす。軍艦や航空機の数による駆け引きを行うならば、中国が優勢を占めることは間違いない。そのためASEANと日本は、外交戦線で緊密に連携し、同地域の海域の秩序を守る必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月13日