共同通信によれば、日本人サポーターの居場所は「ぽっかりと空席ができる異様な」光景となっていた。
産経新聞は、中国への侵略戦争で旧日本軍が南京で行った「南京大虐殺」により南京の現地住民には今も強い反日感情があり、釣魚島領土問題により引き起こされた反日ブームも加わっていると分析した。こうした背景があり、混乱の発生を予防するため南京の現地警察は高度な警戒態勢を敷いた。
14日、読売新聞は13日に北京工人スタジアムで開催されたACLの北京国安のホームスタジアムでのサンフレッチェ広島戦で、日本人サポーターおよそ70人がスタジアムの1カ所に集められたと報道した。中国警察は同様に中国サポーターから隔離する措置を取った。
日本政府がいわゆる釣魚島の「国有化」を実施したことで、中国国民の対日感情は悪化し続けている。北京現地警察は多くの人員をさいてスタジアムに高度な警戒を行った。読売新聞は試合中、広島の選手がボールを持つたびにスタジアムのサポーターから一斉にブーイングが爆発したが、この日の試合では特別混乱した状況は発生しなかった。だが、試合終了後、日本のサポーターは手配された専用バスでスタジアムを後にした。