貯蔵プルトニウムで1千発以上の原爆が製造可能
安倍首相は一方でできる限り日本の原発依存度を軽減したいといいながら、もう一方では政府に引き続き原発廃棄物リサイクル処理を継続させる考えを表明している。
報道によれば、事故が絶えないことからたびたび工事が延期されていた青森県六ヶ所村の核廃棄物再処理場は今年10月ようやく使用開始されるという。
さらに問題なのは、日本のプルトニウムの貯蔵量がさらに増えている点だ。現在、海外での再処理委託分を含めて約45トンのプルトニウムが蓄積されている。うち、日本国内にあるのは10トンでこれだけで1千発の核爆弾を作ることができる。
非核三原則を堅持することでこれまで日本は国際社会からの信頼を勝ち取って、唯一核廃棄物再処理が容認されている非核国となってきた。だが、大量に平和使用目的のないプルトニウムを保有することは、日本にとって傷となるだろう。
今、世界が核拡散の脅威にさらされているときにあって、アメリカはこれに対して強い懸念を示している。
米国ホワイトハウスの科学技術政策局次長をつとめたスティーブ・フェッター教授は、最近かなりの危惧を込めて「(六ヶ所村の)核廃棄物再処理工場を稼働させて日本のプルトニウム貯蔵量がさらに増えれば、日本は国際的な理解を得ることは難しくなる」といっている。
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「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月20日