安倍氏は《1952.4.28》を「日本の独立をしっかり認識する節目の日で、経験と教訓を確かなものにする。」と言う。すべての戦争状態の終結と独立とは別物ではある。しかし、自分の為したことに始末がついていない日であり、片面講和、それも米国追従が本格化する節目であることを忘れたくない。
日米同盟といえば、全面的に思考停止が発生するようなわが国情である。軍事同盟が憲法の精神に違反していることは間違いない。つまり講和条約締結はわが国が独立を認識する日としてふさわしくないのである。
賢明な政治家である安倍氏だから、この矛盾に気づかぬわけはなかろう。しかし選挙戦で勝利するためには調子のいいことを吠えなければならなかった。そこで矛盾を国民各位に理解させようというのだろうか?
日本人が、日本の再生・独立独歩をしっかり認識する節目としては、1945年8月15日を起点とすべきである。安倍氏は勉強しておられるはずだが、オツムが何かに支配され、見てはいるのだろうが、目が曇っている。
あの戦争をきちんと整理できないことがその証明である。
奥井禮喜氏のプロフィール
有限会社ライフビジョン代表取締役
経営労働評論家
日本労働ペンクラブ会員
OnLineJournalライフビジョン発行人
週刊RO通信発行人
ライフビジョン学会顧問 ユニオンアカデミー事務局
1976年 三菱電機労組中執時代に日本初の人生設計セミナー開催。
1982年 独立し、人と組織の元気を開発するライフビジョン理論で、個人の老後問題から余暇、自由時間、政治、社会を論ずる。
1985年 月刊ライフビジョン(現在のOnLineJournalライフビジョン)創刊。
1993年 『連帯する自我』をキーワードにライフビジョン学会を組織。
2002年 大衆運動の理論的拠点としてのユニオンアカデミー旗上げ。
講演、執筆、コンサルテーション、インターネットを使った「メール通信教育」などでオピニオンを展開し、現在に至る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月11日
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月21日