釣魚島の購入により中日の激しい対立を引き起こした、日本の右翼政治家・石原慎太郎氏は昨年以来、世間の注目を引きつけてきた。しかし石原氏はこのほど鳴りをひそめている。この「暴走老人」は、病気でダウンしたというのだ。一部メディアは石原氏がおそらく危篤に陥っており、「棺桶の準備」をしていると推測している。一方であるメディアは、石原氏が仮病により、家族に関する各種スキャンダルから逃げているというスクープを伝えた。
産経新聞などの報道によると、日本維新の会の幹部は3月上旬、同政党の共同代表者である石原氏が「風邪で入院した」とする情報を発表した。その後、同政党の平沼赳夫議員は議員団会議で、「石原氏の健康状態はすぐれているが、面会を謝絶中だ」と報告した。この発言は直ちに、さまざまな憶測を呼び起こした。夕刊フジは、「高齢の石原氏が面会を謝絶するとは異常事態だ。かつて元首相の田中角栄氏や小渕恵三氏が突然ダウンした際も、政府は『健康状態はすぐれている』と発表していた。政治家にとって、疾病は最高機密だ」と伝えた。ネット右翼の集まる掲示板・2ちゃんねるでは、「石原慎太郎氏が危篤に?」というスレッドが立てられた。
1ヶ月が経過しようとしているが、石原氏は依然として退院していない。しかし日本メディアの憶測にも、変化が生じた。朝日新聞出版が発行する週刊誌AERAは25日、「石原慎太郎『風邪・面会謝絶』真の理由」で、「石原ファミリーは数々のスキャンダルに巻き込まれており、仮病によりメディアの追及をかわしている可能性がある。石原氏の三男の石原宏高氏は衆議院議員に当選したばかりで、朝日新聞により違法献金を受けたことが報じられた。某大手パチンコメーカーは石原宏高議員に、1800万円の政治献金を提供した。同社と石原宏高氏の間には特殊な関係があり、フィリピンのカジノリゾート建設に力を貸すよう要請していた」と報じた。