われわれは常に「己の心を以て人の腹を度る」と言う。これは人の天性であり、国家に置き換えても当てはまるようだ。最近の中国を念頭に置いた日本の言動には、当時あの強大な大和民族がアジア各国に強いた災禍の歳月を思い起こさずにいられない。まさにこれが原因で日本は、国家が強大化しても覇権を唱えない可能性があることを信じられず、習近平主席が就任後初めて国際舞台に姿を見せて伝えたメッセージ「中国は平和友好の大国、付き合うことのできるパートナー、世界の平和と安定を促進するパワーだ」を理解できないのかも知れない。
「体はすでに21世紀に入っているのに、頭は過去に留まったままでいるわけにはいかない」。習主席はモスクワでの演説でこう述べた。この新しい世紀において、世界各国間の関係はすでに「ゼロサムゲーム」ではなくなっている。協力・ウィンウィンは現実の可能性であるうえ、現在われわれが見ることの出来る国家間の最良の共存の道である。
2008年に全世界を席巻した世界金融危機によってわれわれは、この世界において孤立した小島はもうないことを目の当たりにした。G20サミット、BRICS首脳会議などの枠組みによってわれわれは、協力のパワーを目の当たりにした。国家間の付き合いには自信が必要だと言うのなら、今この世界に必要なのは協力・ウィンウィンの心の広い外交だ。
「人民網日本語版」2013年4月2日