■日中の経済関係の深化を希望
記者:この前安倍首相は中国の指導者との会談を望むと発言し、公明党の山口那津男代表も訪中しました。これは中国側にどのようなメッセージを発したとお考えですか?
木寺大使:日本政府は一貫して中国上層部との対話を重視しています。私は日本国の駐中国大使として、双方の上層部の交流のできるだけ早い実現を望んでいます。日中は近隣国で、中国は世界第2の経済大国、日本は世界第3の経済大国です。日中両国間の経済関係は非常に広く、しかも深く厚い。日中両国の上層部が頻繁に意見を交換することは大変重要です。
記者:釣魚島(日本名・尖閣諸島)事件は中国と日本の経済にどれほどの影響を与えたとお考えですか?
木寺大使:影響は大きい。どの分野にも影響があるが、多少回復した分野もあります。私はいつも言うのですが、日中両国はたとえ政治面で困難があっても、経済、文化、人的交流を積極的に推し進めなければなりません。そうしてこそ日中両国の経済と国民にとってプラスとなります。
記者:ここ1年、日本を訪れる中国人観光客が減り続けていることを、どう受け止めていらっしゃいますか?
木寺大使:昨年9月以降、日本を訪れる中国人観光客が減ったことはとても残念です。中国人観光客は日本にとって大変大切ですし、日本人観光客も中国にとって大切です。現在の日本の観光庁長官は私の古くからの友人で、彼も現在の状況の改善をとても望んでいます。
■北京での生活「中国の生活光景を観察するのが好き」