『日本のサラリーマン』は、フランス人カメラマンのBruno Quinquetさんが製作したもので、東京で働くサラリーマンに焦点を当てた作品である。サラリーマンの表情をとらえることを重視した従来の作品と違い、Quinquetさんの写真には、はっきりとした人の顔は登場しない。これについて、Quinquetさんは「サラリーマンにスポットを当てた作品を製作する目的は二つあり、一つは東京のサラリーマンの日常生活を観察することで、もう一つは日本の都会の相貌を探りたいという思いがあった。肖像権への重視が日々高まる中、作品を神秘的で哀愁を帯びた雰囲気にすることで、故意に彼らの顔が見えないようにしたのである。そのような手法がかえって、思いもよらず、退屈で何の変哲もない都市をテーマにした作品をより一層魅力的なものにしてくれた」と語っている。
写真は「新華ネット」より
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年5月25日