5月は爽やかな季節で、花が咲き、木も緑になる。しかし、多くの日本人はこの季節になるとやる気をなくし、憂鬱になる。学校に行ったり、出勤するのが嫌になり、毎日疲れを感じ、すべてのことに興味がなくなる。この症状は日本の医学界から「五月病」と呼ばれている。
「五月病」は正式な医学名称ではないが、日本で流行している。日本は4月を年度の始めとし、この時になると入学、就職、転職によって多くの日本人の生活に新しい変化が生じる。そのため、ゴールデンウィークの後、突然「五月病」を患う日本人は非常に多い。日本人は「心と気持ちを新たに」を重視する。しかし、横浜労災病院の勤労者メンタルヘルスセンターの主任は、あまりに多くの「新しいこと」が集まれば、人は大きなストレスを感じ、体が拒絶反応を起こすと話す。
「五月病」の具体的な症状は、頭痛やめまいなどの身体面の症状、憂鬱や不安などの精神面の症状、授業をさぼる、欠勤、言葉数が減るなどの行動面の症状である。今年4月に東京の学校を卒業し群馬県のある工場に就職した佐藤さんは、「ずっと東京で生活してきて、初めて1人で遠いところに来た。入社したばかりでストレスが多く、たまに反抗的になる」と話した。
「五月病」は主に、ストレスと疲労による病気である。症状を改善するには、スポーツ、飲食、睡眠が重要である。心を通わせることができる友人がいればもっとよい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年5月26日