日本の安倍晋三首相は29日、首相官邸でインドのシン首相と会談し、2013年夏に始まるインド最大の都市ムンバイと工業都市アフマダーバードを結ぶ高速鉄道建設事業の安全性、価格の調査を共同で行うことで合意した。インドは日本から技術を導入することをすでに決めており、新幹線の受注量は大幅に増加すると見られる。また、安倍首相は、1017億円の円借款を供与すると表明。ムンバイの地下鉄建設のほか、理工系人材の教育施設や同国南部の投資促進の資金も増やすという。
これらは両国首脳の共同声明に盛り込まれる見通し。ムンバイとアフマダーバードを結ぶ高速鉄道は総距離約500キロメートル、投資額は数千億から1兆円になる。両国政府は、年内に新幹線の技術の調査と価格の見積もりを共同で行い、順調にいけば新幹線導入の最終作業に入る。
2013年度のインドへの円借款について、岸田文雄外務大臣は3月、ムンバイの約36キロメートルの地下鉄建設計画に約710億円を供与する方針を示した。また、安倍首相は、インド工科大学ハイデラバード校の会議場建設などに約177億円の円借款を供与するほか、インド南部のタミル・ナードゥ州政府に約130億円を供与すると表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月30日