米軍のF-35戦闘機
B61戦術核爆弾
米国は新たな国防予算の中で、110億ドルを戦術核兵器の現代化改造に充てる予定だ。将来的に、これらの改良後の戦術核兵器はF-35戦闘機に搭載される。これは敵国の軍事目標に対する、爆撃効果の引き上げを目的とするものだ。
米国の計画によると、今回の改造は核兵器および発射装置を対象とする。
米国は欧州に配備しているB61-3/B61-4戦術核兵器を米国に戻し、その他の数種類のB61の長所と結びつけ、新たなB61-12核爆弾を開発する。同核爆弾は2019年の交付を予定している。
B61-12の性能はこれまでの性能を上回り、TNT換算で5万トンの破壊力を持つ。米国はB61-12に、B61-7のTNT換算36万トンの破壊力をもたせようとしている。そこで米国の科学者は爆弾尾部の誘導装置を改造し、命中精度を高めた。精度が高められたことで、TNT換算5万トンの破壊力を持つ核爆弾は、36万トン級の核爆弾に相当する脅威となる。