橋下氏が老害の石原慎太郎氏と共同代表を務める右翼政党「日本維新の会」は、昨年12月の衆議院選挙により国会進出を果たし、日本の右翼政党が国政に参加する新たな道を切り開いた。しかし国民は日本維新の会に期待しておらず、その支持率は下がる一方で、7月の参議院選で新たな輝きを放つことは難しい。この状況下、石原氏は使い古した手を繰り返し、昨年4月の釣魚島(日本名・尖閣諸島)購入という対外問題により名を上げた経験を「若造」の橋下氏に伝授し、これを試させた。その結果、確かにメディアの「リピート率」を獲得したと言えよう。
老害と若造のペア、地方政権による国家の外交への干渉、領土問題と歴史認識問題の同時進行は、近年の日本における政治環境の変化の表象を示している。中国メディアはこれについて、読者に認識を促すと同時に、過度に報じる必要もない。彼らに注目することで、かえって彼らを持ち上げることにつながるからだ。
手の内はいつか見透かされ、物笑いになる時が来る。橋下氏は慰安婦発言で反響を得られなくなると、市長辞職による再選挙という技を繰り出した。日本メディアは、「橋下氏のこの手段は、民意を威嚇・脅迫するものであり、下手をすれば自らの政治人生の幕を閉じるかもしれない」と指摘した。しかしこれは我々から見れば、ただのペテンに過ぎない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月31日