小野寺五典防衛相は2日、シンガポールでフランスのルドリアン国防相と会談した際に、「フランスは中国に、軍用ヘリ設備の提供を断るべきだ」と語った。ロシアの声が6月2日に伝えた。
シャングリラ会合(アジア安全保障会議)のアジア太平洋諸国防衛相級フォーラムで、小野寺五典防衛相とルドリアン仏国防相が会談した。小野寺防衛相は、「フランスが中国に設備を提供することで、中国の航空設備が釣魚島(日本名・尖閣諸島)の上空をより密集して飛行することになり、同地域の緊張情勢のエスカレートにつながる」と述べた。
仏造船会社のDCNSは今年3月、中国との間に設備供給の合意書を締結した(悪天候時も着艦が可能なヘリコプターの着艦装置)。日本側の主張によると、これにより中国海軍の海上巡視隊の、当該係争地における能力が強化されるという。
事実上、日本による中国の釣魚島でのさまざまな小賢しい動きが、地域の緊張情勢を引き起こしている。中国による釣魚島の巡航について、中国国防部の報道官は、「軍隊が中国の管轄範囲内で正常な巡視を行うことには、少しの疑問も存在しない。中国は今後も巡視を継続していく」と表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年6月3日