日本軍に強制連行された中国の一部の元従軍慰安婦が6月3日、安倍晋三首相および橋下徹大阪市長による日本軍の行為に対する歴史書き換えについて、抗議を表明した。被害者は高齢で北京に行けないため、弁護士を通じ日本側の責任者に書面で抗議した。
北京市方元弁護士事務所の康健弁護士は昨日、記者のインタビューに応じた際に、「抗議を表明した李秀梅さん、陳林桃さん、郭喜翠さんは80−90歳の高齢だ。日本側の発言に関する報道を見た友人に知らされ、本件を初めて知り憤りを覚えた」と語った。
康弁護士は、「被害者らは昔、訪日し訴訟を起こしたことがある。結果は敗訴で賠償金は支払われなかったが、日本の裁判所は日本軍の加害の事実を認めた。被害者らは日本の政治家が、慰安婦は自主的なものであり、当時は一定の合法性があったと発言したことを知り憤りを覚え、自ら北京に赴き日本の大使館側に抗議文を突きつけようとしたが、健康的な問題より実現されなかった」と説明した。
康弁護士は3人の被害者から依頼され、在中国日本国大使館と大阪府に先日抗議文を郵送した。抗議文には、「安倍晋三首相による第二次世界大戦の軍国主義の侵略を否定する一連の言行、および橋下徹大阪市長の第二次世界大戦の女性被害者・慰安婦を侮辱する発言を受け、私たちの心身が再び傷つけられた」、「当時私たちは10代の少女で、日本の侵略軍が私たちを日本の兵営にあった慰安所に連行した。何度もあなたたち日本兵による野蛮な蹂躙にあい、私たちの身体と精神に深刻な傷をもたらした。苦しみと恥辱は、私達に一生つきまとうだろう」、「日本が仕掛けた侵略戦争の中で、あなたたちが殺した女性の数は数知れない。私たちは幸運にも生き残った、一部の生存者に過ぎない」と書かれていた。