(写真:周牧之東京経済大学教授 )
鎮江ニューシティマスタープランの総合プロデューサー・総括責任者を務めた周牧之・東京経済大学教授は、マスタープランの目標が「中国への新たなライフスタイル、新たな都市スタイル、新たな開発スタイルへの提示」であったとし、プランの二つの特徴①総合的なプラン、②モジュール都市について各々紹介した。
総合的プランの作成では、交通、エネルギー、エコ、IT、産業計画の各分野の専門家を擁して議論を重ねた上で、デザインルール及び開発メカニズムを定めて計画の実行力を高めたと力説。モジュール都市のコンセプトを用いて、ニューシティのすべての開発空間を、徒歩圏の都市モジュールとし、緑あふれる生態環境の中で各モジュール間に住宅、オフィス、商業、娯楽、学校、医療などフルセットの都市機能を持たせ、且つ各々の個性を演出する。都市モジュ—ルは、公共交通網、エネルギー網、IT、産業、緑道、水系などの都市ネットワークによって束ねられて中型都市を形成する方針を打ち出した。
周牧之教授は、モジュール都市の手法で、スマートシティ、エコシティ、コンパクトシティ、省エネ・創エネシティ、クリエイティブシティ、交通ストレスフリーシティなどの理想を、総括的に実現すると力説し、都市化の道を爆走する中国、そして世界に向けて、都市問題及び環境問題の解決策を提示した。