取材では確かに、連立与党を支持する日本人が多かった。サラリーマンの高山さんは、そもそも公明党の支持者であり、当然ながら公明党に投票すると語った。高山さんは、「何と言っても、自民党はやはり右寄りだ。連立与党は自民党を中心としているが、私は公明党がその補助的な役割を担い、日本の右傾化を防ぐと同時に、日本を邁進させることに期待している」と述べた。
周知の通り、安倍政権はこの半年に渡り、領土問題で頑なに強硬な立場を示している。これと同時に、日本の政界内では歴史問題や靖国神社問題を巡る保守的な言行が、日本の右傾化の流れを際立たせており、日本と中韓両国の関係を冷え込ませている。これについて高山さんは、「日本は戦後、米国を中心に外交を展開してきた。しかし日本の隣国は中国と韓国だ。日本政府は中韓両国を重視し、意思疎通と友好事業の強化により、全世界の発展に貢献すべきだ」と語った。
連立与党が今回の選挙で期待される中、野党も選挙で支持を取り付けようと努力している。一部の日本人もまた、野党に票を投じると表明した。そのうち、個人事業主の竹内さんは、初めから野党に目を向けていたという。「今回はアベノミクスの影響を受け、自民党が勝利を収めるだろう。しかし私は、その勢力をコントロールできる野党が大きな勢力を獲得し、自民党をけん制すべきだと考えている。これは私が関心を持っていることだ」
与野党の選挙を巡る論戦が激化する一方で、日本人は各党の言行のすべてを注視し、手中の票を誰に投じるかを決めようとしている。しかしそのうち、自らを「部外者」としている人も少なくない。サラリーマンの清沢さんは、自分が幸せになることが唯一の願いだと述べた。「誰がやっても同じ事だ。アベノミクスとか言っているが、何か変化が生じるわけがなく、何も期待していない。私はありふれた幸せな生活が欲しいだけだ」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年7月15日