日本の最近の政治・軍事・外交などのさまざまな動向により、人々は日本の未来の動向について警戒を強めざるを得なくなっている。過去10年間の日本のさまざまな「ソフトな突破」を振り返れば、その裏側には「ハードな目的」があることに気づくだろう。
9・11事件後、米国はイラク戦争を開始した。日本はこの機に乗じ、軍事戦略・防衛政策・軍事力の発展などの面で新たな突破を求め、「武力攻撃事態法」、「イラク復興支援特別措置法」などにより、海外への自衛隊派遣のための便利な扉を開いた。日本はその後、防衛庁を省に格上げし、防衛指針を修訂し、軍事武器を現代化し、日米同盟を強化するなどの動きを続けた。中国や韓国との関係において、日本は態度を強硬化させており、歴史・領土問題で摩擦を作っている。安倍首相はさらに「右傾」、「強硬」などのレッテルを利用し、首相に再任した。
全面的な「ソフトな突破」により、日本の戦後の「専守防衛」の軍事戦略は、すでにほぼすべての実質的な中身を失っており、「専守防衛」という殻のみが残された。日本はさらに、平和憲法の束縛を打破する道で邁進を続けている。安倍首相がいかに改憲を粉飾しようとも、改憲は時間の問題に過ぎない。日本国憲法第9条がその条文を留めていたとしても、日本の軍事力の拡張を制約するさまざまな政策要素はすでに影も形もなくなっているだろう。そうなれば日本は「かつての輝き」を取り戻し、アジアで再び「覇を唱える」道に向かうことになる。これは日本の右翼勢力、およびその代表人物が求める「ハードな目的」だ。
日本の右翼、右翼思想の傾向と感情を持つ政治家は今日、アジア太平洋地域のトラブルメーカーになろうとしている。彼らは危険な道を歩んでいるが、それが袋小路であることは、時間によって証明されるだろう。国際社会は平和・発展という確かな道筋により、日本の「ソフトな突破」と「ハードな目的」を打ち破るべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年8月8日