日本共同通信社の報道によると、外国に駐在する日本大使館などは経費削減の影響により、国賓などを招待する際の料理の質が下がっているという。日本の外務省は2014年度予算で経費の増額を申請する予定である。中東地域に派遣されていた外務省関係者は「以前、賓客をもてなした際、えびの天ぷらがなかったことで機嫌を損ねてしまったこともある」と話している。
日本の外務省は先般、外国に駐在する大使館などは経費削減を受け、賓客をもてなすレセプションで提供する料理の質を下げざるを得ない状況に見舞われていると説明し、「国賓や公賓をもてなすことで良好な外交関係を築くことができる。経費削減は大きな打撃であり、関連予算を増やすことは必要不可欠である」と強調した。外交の最前線に立つ外交官らの危機感は増しており、「年を追うごとに豪華になっていく中国のレセプションに比べると、日本の貧相な現状が際立つ」と懸念を示している。
外務省によると、日本の財政状況が厳しくなるなか、大使館や大使公邸で開催される恒例の天皇誕生日祝賀レセプションなどのパーティーの経費は2002年の4億9400万円から2013年には3億1600万円まで削減され、4割近く減少している。
日本料理は現地の要人からも高い評価を受けているものの、鮮度が命である高品質の寿司ばどは外国で提供できる数に限りがあるため、レセプションでは数が足りずに食べられなかったという賓客も多いようだ。中には期待していた日本料理を食べられずに機嫌を損ねてしまう人もいるという。
岸田文雄外相は6月に開催された参議院外交防衛委員会に出席した際、「レセプションなどで提供されている飲食の質が年々下がっているという指摘があり、現在の予算ではハイレベルのレセプションを催すことができないという意見もある」と訴え、関連予算を増やすことへの理解を求めた。外務省もまた、賓客をもてなすことの意義について、「レセプションなどで提供される料理は日本の飲食文化を外国に紹介し、広めることに有益である」と、その重要性を強調している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年8月20日