100メートルを何秒で走れるか。23.8秒より遅ければ、90歳のおばあさんより遅いことになる。第30回記念九州マスターズ陸上競技選手権大会が先週、鹿児島県立鴨池陸上競技場で行われ、90歳の守田満さんが90歳以上の部の世界記録を更新した。
守田さんは日本で有名な志の高いおばあさんである。彼女は、自分はまったく年をとっていないと思っているため、「おばあさん」と呼ばれるのを嫌がっている。「守田さん」と呼ばれるのが好きな彼女に、日本メディアは「90歳のボルト」というすばらしい愛称をつけた。記録更新に関して、守田さんはボルト選手と比べられるほどの実績を残している。2003年、当時80歳の守田さんは、40.78秒という成績で200メートル走80~84歳の部の世界記録を更新した。2005年には、85~89歳の部の100メートル走と200メートル走で、それぞれ19.83秒と45.65秒をたたき出し、世界記録を更新した。
90歳以上の部100メートル走の日本記録は50.9秒だったが、守田さんはそれを大幅に上回る記録をたたき出した。しかし、このすばらしい成績に守田さんは満足しておらず、「練習のときは21秒で走れたのに、少し恥ずかしい。次は記録を更新したい」と話した。
日本メディアは、守田さんの訓練の様子をビデオで撮影した。彼女はよく小学生と一緒に練習し、重たいタイヤを引っぱって走るなどし、それを見たネットユーザーからは感心の声が上がった。長寿と健康を保つ秘訣について、守田さんは、毎朝4枚の肉と1杯のご飯を食べ、体を動かすことだと話す。また、このニュースはツイッターで話題となり、ネットユーザーは「命がけの走り」と驚きを示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年8月20日