福島原発の放射能汚染の悪夢が、2年後の今日も続けられている。日本原子力規制委員会は21日、東京電力福島第一原発の汚染水漏れ事故のレベルを引き上げ、国際原子力事象評価尺度(INES)の「レベル3(重大な異常事象)」に相当するとした。
東電は19日、福島原発の地上の汚染水タンクから、少なくとも120リットルの汚染水が漏れたと発表した。原子力規制委員会は当時、事故のレベルを「レベル1(異常事象)」としていた。東電は20日に、漏れた汚染水の量を300トンに修正した。その中に含まれる放射性物質は、基準を著しく上回ると推算されたことから、原子力規制委員会は事故のレベルの判断を調整した。
福島原発事故から約2年半が経つが、後遺症が今も残されている。東電は7月に初めて、福島原発事故により発生した汚染水が、地下から海に流出したと認めた。8月12日には、10人の原発作業員が放射性物質により汚染された。茂木敏充経済産業相は先ほど、「福島第一原発の汚染水漏れ問題は、政府が中心になり解決し、絶対に漏らさないようにする」と語った。東電は原発の海側の地下に薬剤を注入し、基盤を強化し、さらに1−4号基周辺の土壌に「凍土遮水壁」を設けるなどの措置により、汚染水漏れ問題を解決することになる。東電はすでに原発周辺の岸壁に「地下防水壁」を設置し、汚染水の垂れ流しを防止している。竣工後、毎日の汚染水漏れの量は60トンに減少する見通しだ。NHKは、「岸壁付近の観測用井戸の水位がすでに防水壁を上回っており、同措置が奏功する可能性は低い」と伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年8月22日