香港紙・大公報は評論で、中国の一連の外交活動に日本は焦りを感じていると指摘。中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)博覧会の成功は中国が東南アジアで確かな戦略サークルを構築していることを知らしめた。中国パキスタン経済回廊合同委員会の始動で中国は新疆から西インド洋に直通できるようになる。習主席の中央アジア訪問は中国がアジアの内陸で影響力を広げていることを浮き彫りにした。中国の東アジア、南アジア、中央アジア外交は戦略的カーブを形成しているが、日本はその固執と堅苦しい戦略のために置き去りにされている。
小泉政権時代に比べ、中日両国の力の変化は明らかと同紙は指摘。G20などの場や国際的な事務処理において中国の役割はより増している。一方、かつて経済成長によって光彩を放った日本の影は薄くなりつつある。中国の新指導部の外交スタイルは中国に対して強がる日本を引くに引けない状況に追い込んでいる。日本は中国が西へ南へとより広い戦略的な交流空間を開拓しており、これらの空間が日本から遠ざかっていることに気づくだろう。
安倍首相は習主席との会話で「日中関係の改善を切に望む」と述べたが、この言葉を実行に移さなければ、日本はこのまま国際的信用を失っていくだけだ。
香港紙・文匯報は7日の社説で、今後日本がこう着状態を打破し、中日関係を本当に改善したいなら、中国の核心利益を尊重し、釣魚島問題をめぐる争議を認め、歴史問題について実際の行動と誠意で以って中国側と真剣かつ実質的な対話を行い、両国関係の発展に影響する障碍を除去するため本気で努力し、中日関係の1日も早い正常化を促す必要があると論じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年9月10日