中国語で発言した日本人代表
挨拶の後、かつて「粉塵日本一」の北九州市と川崎市の代表は環境問題の解決における行政と企業、そして個人の役割、またそれぞれの連携の重要性を重点に置いて1960年代の大気汚染問題の解決の道を回顧した。その後、自家用のエアコンから土壌で空気を清浄するシステムまで13社の代表はそれぞれ自社の製品や技術などを中国の企業に解説した。13社の中で9社は中国で事務所もしくは子会社を設立し、中国での事業を早くから展開してきている。そしてこの9社の中で6社の代表は中国語で説明したことから中国市場に対する日本企業の関心度が伺えた。
今回のシンポジウムは中国企業にとっては日本企業の先進的な技術に触れる絶好の機会であろう。「日本は進んでいる環境技術を持っており、かつて環境汚染を経験したこともある。現在の中国は高度成長期の日本のように、経済成長によって環境問題が深刻になっており、日本の轍を踏まないように、日本の企業と協力し、日本企業のノウハウを学ぶのは一番手っ取り早い方法だ」という参加した中国企業の代表の声があった。
今回のシンポジウムは3時間しかないが、これをきっかけに環境分野における中日協力を拡大すれば、両国の企業や人々にとってはよいことではなかろうか。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月11日