北東アジア諸国 北極海航路の開発に注目

北東アジア諸国 北極海航路の開発に注目。

タグ: 中国 日本 韓国 北極 航路

発信時間: 2013-09-10 15:54:20 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

開催中の第9回中国―北東アジア博覧会において、韓国と日本の来賓は北極海航路の開発に特別な関心を寄せた。中国社会科学院アジア太平洋・グローバル戦略研究院副研究員の富景筠氏は、「北極圏の開発は、未来の地政学に対して深い影響を与える。北東アジアの各国は、戦略レベルの考慮に基づきプランを制定している」と語った。

韓国・釜山市の金演権副市長は、北東アジア地方協力委員会第1回会議で、「北極海航路は、アジアとヨーロッパを結ぶ最短の海上航路だ。釜山市はこの優勢を占める航路の出発点、もしくは終点になることが可能だ」と発言した。

金副市長は、「北極海航路により、釜山―欧州の距離は2万100キロから1万2700キロに、航行時間は24日から14日に短縮され、コストを大幅に削減できる。北極海航路が使用されれば、釜山港は事業を拡大できる」と述べた。

早稲田大学大学院アジア太平洋研究科の浦田秀次郎教授は、新華社の記者の取材に応じた際に、「日本にとって、北極海航路は新たな漁業機会をもたらす。日本人は魚を好んで食べるため、漁業は日本の戦略的資源に数えられる」と語った。

中日韓は今年5月、北極評議会の正式なオブザーバー国としての身分を獲得した。北東アジア諸国の北極資源開発に対する発言権が強化され、北極海航路に対する注目度と参加の意欲が高まった。北極海航路により、北東アジア―欧州・ニューヨークの距離が大幅に短縮される。

しかしながら多くの学者は、この熱意に「冷水」を浴びせている。黒竜江省社会科学院の劉爽副院長は新華社の記者に対して、「北極圏は気候条件が厳しく、氷河の航行の安全問題は航路開発の深刻なネックになる」と指摘した。

中国社会科学院学部委員、国際研究学部主任の張蘊岭氏は、「北極海航路の周辺都市のインフラ整備が遅れており、補給能力も非常に限られている。物流は単純な距離短縮の問題ではなく、物流ネットワーク建設の問題だ」と語った。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年9月10日

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