中印日 北極圏オブザーバーの資格を巡る駆け引き

中印日 北極圏オブザーバーの資格を巡る駆け引き。

タグ: 中国 インド 日本 北極圏 オブザーバー

発信時間: 2013-05-15 11:01:59 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

英フィナンシャル・タイムズ紙は15日、「中・印・日、北極評議会オブザーバーの資格を競う」と題する記事を掲載した。記事の内容は下記の通り。

北極圏は、世界地政学競争の中心となった。中国、インド、日本は、同地域の将来的な開発計画を制定する主要グループに加わろうとしている。

スウェーデン北部のキルナで、明日より2日間に渡る会議が開かれる。北欧の5カ国、米国、カナダ、ロシアの長官クラスの高官が、14の国と機関に北極評議会(Arctic Council)の「オブザーバー」としての資格を与えるか否かを決定する。中国はそのうち最も論議を呼ぶ国家だが、その候補者としての資格は北欧諸国全体からの支持を得ている。

カナダとロシアは北極評議会のさらなる開放について、懸念を表明している。同評議会は現在、欧州の6カ国および各政府組織・非政府組織をオブザーバーとしている。米国は、現時点では決定には至っておらず、同評議会の一致により決定されるとした。

北極圏は戦略的意義を持つ地区として見なされるようになった。これは同地区で、石油を含むさまざまな資源が発見されたからだ。また北極地区の氷が溶けることにより、より快速なユーラシア水運が可能となる。

毎年2回開かれるサミットでオブザーバーの資格を申請している国家・機関には、中国、日本、韓国、シンガポール、インド、EU、イタリア、グリーンピースが含まれる。オブザーバーの資格を得ることで、同評議会の会議に出席できるが、長官クラスの会議には出席できない。

1996年に発足した北極評議会は、北極圏の国際ルールを制定する団体だ。

米国のジョン・ケリー国務長官は昨日スウェーデンに到着し、ストックホルムでスウェーデン側と会談した後、キルナに向かう予定だ。これは米国が北極圏を重視していることを示している。

北極圏には、世界で未だ発見されていない石油・天然ガスの埋蔵量の、5分の1が眠っているとされている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年5月15日

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