オーストラリアとタイの空母の発展も著しい。固定翼機をヘリコプターに変えれば、これらの国々は上述の艦船上で直接機体の離着艦を制御できるに違いない。ただ実際に最初から固定翼機の配備を予定していたのは「遼寧」とタイ海軍の「チャクリ・ナルエベト」だけだ。
日本の「いずも」型と豪州の襲揚陸艦「キャンベラ」の飛行甲板はF-35Bのような短距離離陸・垂直着陸(STOVL)型機なら満足できるが、それでも大幅な改造が必要になる。F-35Bは着陸ポイントに耐熱塗装を塗り、戦艦が大量の弾薬を提供する必要がある。それは他の物資に使える空間が大幅に減るということだ。空母の攻撃力は空母戦闘群によって決まるが、今のところ以上の国は空母戦闘群に必要な艦艇、空軍地上勤務人員の訓練をまだ有していない。上述の中国以外の国々は空母戦闘群を編成する意向はないようだ。
12~16機のF-35Bで空母に対抗できるか疑う声もあるが、総体的にその打撃力を甘くみてはならない。空中戦で作戦に全面参加するF-35は戦局を十分逆転できる。ただ豪州と日本はF-35Aを購入したが、この2カ国と韓国にはF-35Bの購入予算は計上されていない。そのためもう1つの問題が出てくる。豪州と日本は予算の重圧があり、防衛姿勢の抜本的調整は難しい。一部のメディアが、アジア各国は西太平洋で空母競争を繰り広げていると報じているが、実際にはありもしない作り話だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月11日