「心病」を患う日本の若手サラリーマン

「心病」を患う日本の若手サラリーマン。

タグ: 心病 サラリーマン 日本

発信時間: 2013-09-20 09:39:59 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

次に、日本の若手サラリーマン自身の仕事への意欲低下が、心病患者をさらに増やしている。今年6月、「日本能率協会」が1000人のサラリーマンを対象に行った調査では、「仕事の価値が見出せない」と答えた人は41.6%に達した。年齢別では、30代が46.6%、40代が45.2%で、他の年齢層よりも4から5ポイント高い結果となった。また、「今の仕事では自分の能力を十分に発揮できない」と答えた人は、30代が46.2%、40代が51.5%であった。この数字から、日本の企業の若手サラリーマンが生きがいを見出せていないことが読み取れる。

最後の理由として、日本多くのサラリーマンが「パワーハラスメント」を受けており、精神的な病に大きく関係しているということだ。2012年、日本全国の労働部門が受理した労資争議案件は計25万4719件に上った。このうち「パワーハラスメント」に関連する案件は最も多く、5万1670件に上り、同期比で12.5%増と過去最多となった。役職、階級などの上下関係の厳しい日本の「縦社会」構造が、企業の中で部下は上司に絶対服従という企業文化を形成し、上司は部下に対して好き勝手に振舞っているという現状があるのだ。厳しい叱責や罵倒は、一部の企業の中では日常茶飯事となってしまっており、社員は知らず知らずのうちに心の病を負う。「パワーハラスメント」を受けた社員は往々にして苛立ち、無気力、不眠などの症状が見られ、これが続くとパニック障害やうつ、自閉症などの症状が見られ、最悪の場合自殺を招くと専門家は指摘する。

目下、安倍政権が実施する経済刺激策の下で、日本経済には回復の兆しが見え始め、雇用情勢も好転しつつある。しかし、日本の若手サラリーマンの心は暗いままだ。関連の体制や職場環境を改善し、日本を支える核心的労働階級の労働意欲を向上させることは、日本政府の喫緊の課題である。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年9月20日

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