試合前に中日サッカー協会が総動員
今日の試合のために、恒大は社長個人の飛行機で日本に飛び、組織委員会が指定したホテルを断り自ら宿泊地を探しをするという気の入れようだ。また、中国サッカー協会は国内リーグ戦とサッカー協会カップの試合スケジュールを何度も調整した。一チームのために中国サッカー界を総動員したのは中国のサッカー史上初のことだ。
しかし、相手もこの試合に万全を期している。柏のAFCベスト4に入りは、日本にとって4年ぶりのベスト4入りで、日本のサッカー界は柏の更なる躍進に期待を寄せている。年初、日本サッカー協会と日本サッカープロリーグは日本チームのAFCでの試合を全面的にバックアップすると約束した。具体的には、プロリーグはグループリーグ戦のアウェー戦の飛行機代の80%を負担し、準々決勝に進出すると、サッカー協会は更に10%を負担。アウェーの試合はすべてビジネスクラスでの移動という待遇だ。
今夜の対恒大戦のために、柏は万全の準備をしている。例えば、恒大はアウェー戦でのムード造りのため、中国のファンにチケットを多目に提供してもらい、次回のホーム戦で同じ量のチケットを日本のファンに提供すると日本側に提案したが、柏はこれを拒否。柏の勝利のために日本サッカー界も総動員である。
恒大は中国スポーツ界が最も注目するチームに
恒大は中国人にとって特別な思い入れがある。中国のサッカーチームの中で日本と互角に戦えるのは恒大だけだからだ。三大球技の中でアジアの覇者になれるのも恒大だけだ。
20年前、日本のサッカーは中国の相手ではなかったが、今や日本は世界上位に成長した。この20年のうちに、中国のサッカーは徹底的に日本に突き放され、アジアの三流へと落ちぶれ、タイやマレーシアに並ぶレベルになった。プロサッカー分野において、中国サッカークラブチームでさえ中国人に希望を与えてくれることはなかった。恒大が登場し、中国サッカーは初めてアジアの舞台で日、韓、サウジアラビアなどの強豪チームと試合ができるようになった。こうして恒大は中国を代表するチームになった。
先日、中国の男子バスケットボールと女子バレーボールチームがアジア選手権での敗北し、三大球技のアジア制覇は遠い夢となった。恒大はプロスポーツの代表であり、中国スポーツ界の代表となった。短期的に三大球技のこうした劣勢が好転しないのであれば、国民の期待と関心はすべて恒大一チームに向けられるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月25日