政府機関閉鎖のため、オバマ大統領は今年のアジア太平洋経済協力(APEC)非公式首脳会議と東アジアサミットを欠席した。オバマ大統領がアジア太平洋地域の首脳会議に出席しなかったのは初めてではない。ケリー国務長官が代わりに各会議に出席したが、権限が不足しているため、ケリー国務長官は米国のアジア太平洋地域戦略の実施を促すことはできないと見られている。
不明確な米国と対照的に、中国は東南アジア諸国連合(ASEAN)との協力強化に力を入れている。9月中旬に中国とASEANが実施した『南中国海問題に関する行動準則』を巡る話し合いは、南中国海の緊張状態を緩和すると見られる。中国の習近平国家主席はAPEC首脳会議で行ったスピーチで、アジア太平洋諸国は共通の利益を保証するために協力を強化すべきであり、中国側は各国と地域の共通認識を構築することを望んでいると表明した。
米国のアジア太平洋リバランス戦略は責任あり聡明なものでなければいけない。でなければ、米国の行動は逆効果になり、自身を窮地に陥れるだけである。米国をアジア太平洋地域から遠ざけたいと思う国はないが、米国はアジア太平洋諸国を公正に取り扱えないのであれば、国内問題に専念すべきである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年10月11日