7月の日比首脳会談で確定したフィリピン沿岸警備隊への巡視船提供について、安倍首相は「早期供与に向けて手続き中だ」と説明した。
一方、9日の第16回日本・ASEAN首脳会議で安倍首相は自らが国連で唱えた「積極的平和主義」をASEAN各国にアピールし、国家安全保障会議(日本版NSC)の発足、集団的自衛権の行使に向け周辺国に理解を求めた。
安倍首相はまた、中国と関係の良い国にも手を伸ばしている。読売新聞は10日、安倍首相は11月中旬にラオスとカンボジアを訪問する方針を固めたと伝えた。首相就任から1年足らずでASEANのすべての国に足を運ぶことから安倍首相がいかにASEANを重視しているかが伺える。ラオス、カンボジアは中国との関係が深く、日本の首脳の両国への訪問はこれまで実現したことがなかった。しかし、巨大な経済成長のポテンシャルを持つ両国との関係構築は「アベノミクス」にとって不可欠だと安倍政権は考えている。
日本とASEANの交流開始40周年を記念して日本は今年12月中旬に東京で日本とASEANの特別首脳会議を開く予定だ。安倍首相のラオス、カンボジア訪問は、特別首脳会議の前奏ともいえるが、ASEANとの関係強化によって中国に対抗する狙いもある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年10月12日