【米軍事情報サイト「Strategy Page」 10月30日】前回のバージョンアップからわずか3年後、日本は再びわずか13年の歴史しか持たない早期警戒管制機(AWACS)のバージョンアップを実施する。1950年代のボーイング707をベースとする米国の早期警戒管制機と異なり、日本の早期警戒管制機は80年代のボーイング767をベースとしており、機内面積は前者より約50%広く、機内空間容積は前者の2倍に達する。日本の早期警戒管制機は最新の電子対抗・通信設備を採用し、システムにより高い性能をもたせ、操作性を高める。日本は4機の早期警戒管制機を運用しているが、1機のバージョンアップにかかる費用は約2億5000万ドルに達する。バージョンアップ後の早期警戒管制機は、米E-3Gブロック40/45と同等の性能になる。
米空軍は2008年にE-3早期警戒管制機の最新バージョン(Gシリーズの機種)のテストを完了した。このブロック40/45と呼ばれる機種は、1980年代のコンピュータ・電子機器を、最新の機器と交換した。そのうち一部の技術は、日本の2011年のバージョンアップですでに使用されていた。ブロック40/45の改良は、未来のハード・ソフトのグレードアップを加速化する。新しいソフトは、旧型のディスプレイとキーボードの周辺に取り付けられていた、数百のスイッチとレバーの代わりとなる。現在多くの操作は自動的に実行されるか、マウスでスクリーン上をクリックするかしており、単独のスイッチを必要としない。
敵国上空に侵入した大量の軍機を指揮することは、常に難題とされてきた。E-3早期警戒管制機の登場により、この問題が自ずと解消された。E-3は1982年に正式に使用を開始した。早期警戒管制機は敵・味方の数百機を同時に監視することができ、空中指揮センターの役割を果たし、味方の軍機のスムーズな航行を実現する。
日本は早期警戒管制機を使用し、日本の領空に接近するロシア・中国機に対する大規模な行動の協調を図ることが多い。少なくとも、これはロシアと中国に日本の能力を証明できる。これは一種の警告、抑止力のある警告と言える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年11月2日