安倍晋三首相は先ほどインタビューに応じた際に、日本は今後アジアでより力強いリーダーシップを発揮すると表明し、日本を「アジア太平洋地域の安全分野のリーダー」にすると述べた。
一国が地域・世界で力を発揮しようとすることを本来ならば否定するべきではない。しかし隣国に対して誠意がなく、歴史に責任を負わず、無制限に右翼を放任する政治家に導かれる政府が、「安全分野のリーダー」になると発言するとは、他ならぬ政治の世迷い言であり、物笑いの種になるだろう。
信用なき者がリーダーに?
人は信用がなければ立てず、国は信用がなければ安寧が訪れない。国と国の交流において、誠意は最も基本的な要求であるが、これは安倍政権に欠けているものだ。
例えば釣魚島及びその付属島嶼は古来より中国固有の領土であり、近代になり日本に不法に盗みとられた。中日国交正常化の際に、両国は同問題の解決を後の世代に委ねることで合意した。この重要な合意は、40数年間の中日関係の正常な発展の重要な基礎であった。しかし安倍首相は就任後、これを頑なに否定している。
また安倍首相は中日関係において「二つの顔」を使い分けている。中国との対話を呼びかける一方で、いわゆる「中国の軍事的脅威」を喧伝し、釣魚島を「日本固有の領土」と主張している。ここからも、安倍首相に信もなければ義もないことが明らかだ。
歴史に無責任な者がリーダーに?