11月14日、北京市内で北京国際民間交流フォーラム2013が開かれた。この日、都市計画や教育、民間交流などの分野における世界各国の専門家が一堂に会し、活発な意見交換を行い実り多い成果を挙げ、国と国との交流を促した。
グループディスカッションでは長年都市計画を専門にしてこられ、元東京都副知事の青山やすし氏は都市計画をめぐって発言した。
青山氏は、東京都道路の発展史や現在直面している問題、ニューヨークとロンドンの比較など東京都を例に挙げながら幅広い分野に触れて発言した。現在、中国の大都市では渋滞問題や大気汚染が非常に深刻なため、東京の交通状況は筆者が特に注目するテーマの一つであった。発言の中で青山氏は、交通状況を改善するため、多くの道路、特に都市を包むような環状道路を建設し、都市の中心部を解放する必要があると提案した。北京市の道路建設がまさにこの方法だが、それだけでは問題は解決できない。青山氏はさらに、都市の発展、人口構造などの環境の変化に伴って、都市は進化を続けなければならないと指摘した。政府は長期的な政策策定を行い、こうした変化に対応していかなければならないということだ。
青山氏は記者の取材に応じ、今話題になっている北京市の渋滞問題と大気汚染問題に対して、「自動車を制限することも必要だが、その一方で、人々が地下鉄やバスで自由に移動できる環境をより充実させるべき」と述べ、公共交通機関の発展に力を入れる必要があること示した。北京市はマイカーが急速に増加しており、今年は52年以来最も深刻なスモックが中国各都市を覆っている。
この問題を背景に現在実施されている自動車購入制限策を継続し、それだけではなく、他の施策を講じて渋滞問題と大気汚染問題の解決を図る必要があるということも青山氏の発言から伺えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年11月15日