11月14日、北京市内で北京国際民間交流フォーラム2013が開かれた。この日、都市計画や教育、民間交流などの分野における世界各国の専門家が一堂に会し、活発な意見交換を行い実り多い成果を挙げ、国と国との交流を促した。
本フォーラムは午前のメインフォーラムと午後のグループディスカッションの二部構成で行われ、グループディスカッションではこれまで中日両国の民間交流に心血を注いできた工学院大学孔子学院学長の西園寺一晃氏が民間交流をテーマにして発言した。
西園寺氏は孔子学院の院長として、中国語や中国文化の世界発信という孔子学院が担う役割について、そして工学院における孔子学院の具体的な活動について発言した。かつて北京で10年以上生活し、中国の成長を目の当たりにしてきた「民間大使」として、「それ(民間交流)がないと、いくら政治関係が良くなったとしても、あるいは経済関係が非常にホットになったとしても、本当の民間交流、民間の相互理解がなければ、関係は非常にもろい。本当に両国間の関係を強固にしていくためには、やはり民間交流によって文化交流を進める。これが基礎だ」と述べ、両国関係が史上最悪といわれる時期における民間交流の重要性を訴えた。また、両国関係を改善し、前進させるためには、マスメディアと若者がそのカギを握っているとも述べた。西園寺氏は「メディアは真に客観的な報道をしていない」と指摘した一方で、両国の若者が互いに自分の目で見て、自分の肌で感じることによって相手を理解することが、両国関係の未来を大きく左右すると述べた。
今話題になっている「チャイニーズドリーム」について、西園寺氏は「どの国も発展途上の中でドリームが生まれるんだ。アメリカンドリームもあった、ジャパニーズドリームもあった。このチャイニーズドリームは非常に雰囲気がいい。中国が誰がなんと言おうと、必ず発展し必ず強くなっていき、強国になる」と述べた。
今回のフォーラムは一日のみの開催であったが、各国の専門家の活発な議論や意見交換によって、北京市と海外の各都市との交流は深まり、これが更なる発展の礎になったことは間違いないだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年11月15日