日本の岸田文雄外相はこのほどインドとイランを訪問した。石油埋蔵量が世界4位のイランを日本の外相が訪問するのは、約4年半ぶりのことだ。岸田外相はさらに、北欧などの外相と初となる会談を開き、北極圏の開発について意見交換した。日本は資源外交を積極的に展開し、「中国の台頭」に対抗しようとしている。香港・中評社が伝えた。
日本とインドの外相がニューデリーで二国間会談を開き、日印両国の各分野における戦略的パートナーシップの強化で合意に至った。双方の合意内容によると、両国は今後民間の原子力技術や、安全保障などの協力を強化することになる。海上自衛隊とインド海軍も将来的に連携を強化し、合同演習を実施する。
インドのシン首相は今年5月に訪日した際に、インドは安倍晋三首相のインド洋・太平洋の「合流」に関する論調を歓迎し、日本との戦略的パートナーシップを強化し、両国間の経済対話に新たな活力を注ぎ、かつ地域・世界の共同の利益に関する対話を深化すると表明した。シン首相はさらに、インドが日本との政治対話を強化し、地域と共同の利益に関する戦略的協議を拡大し、国防・安全を対象とする対話を増加し、軍事演習・国防技術の協力を深化することで、より広範かつ深いレベルの地域経済一体化を促進し、地域のつながりを強化すると強調した。
日印両国は近年、政治対話枠組みと高官の相互訪問を常態化させており、両国の政治関係の発展を直接的に促し、両国の安全を巡る提携のさらなる深化を促している。また両国が形成しつつある政治対話枠組みと高官の相互訪問の常態化という有利な流れは、両国の政治関係の深いレベルの発展を促している。両国の戦略的パートナーシップも強化を続けている。両国は海洋安全保障を巡る協力を拡大し、今後のインド洋地区における戦略的地位を高める必要性を共に強調している。