日本と欧州連合(EU)は19日午後、東京で首脳会談を行い、双方は経済連携協定(EPA)交渉を加速させ、日・EU間で経済分野における協力を深めていくことで合意した。
安倍首相はEUのファンロンパイ欧州理事会議長、バローゾ欧州委員長と会談した。双方は会談の中で、今日までに日・EU間のEPA交渉で得られた成果を強調し、早期締結に向けた決意を重ねて確認した。
また双方は、日・EUは安全保障分野での協力を強化し、宇宙空間の利用についても連携を図り、宇宙空間における国際行動規範の早期採択を実現したいとした。
この他に、双方は朝鮮半島情勢やイランの核問題、気候変動問題、自然災害などの問題を巡っても意見を交わした。
会談後の記者会見において安倍首相は、「包括的かつ高いレベルのEPAを目指すことで一致した」と強調し、ファンロンパイ議長は、「建設的で実りある会談だった」と述べた。
今年3月に日・EU間でEPA交渉が始動し、その後3回の会合が設けられた。しかし、EU側は日本に豚肉やチーズ、ワインなどの輸出品目の関税撤廃を求め、日本側はEUに自動車やテレビなどの輸出品目の関税撤廃を求めており、双方は利害が対立し協議は進展していない。次回4回目の会合は来年1月の予定となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年11月20日