東経125度30分、これは多くの中国人にとって不慣れな海の概念だ。しかし東中国海の対岸に位置する日本の多くの人にとって、これは東中国海を「平等に分割」する重要な境界線とされている。日本の一方的な「中間線」の主張を、中国はこれまで一度も認めたことがない。
日本の船舶、「敏感ライン」に集結
日本航空自衛隊の電子偵察機、海上保安庁の大型巡視船、それほど多くの漁具を積んでいない沖縄の漁船が、11月25日より東経125度30分から東の空域と海域に集結している。
事情を知る関係者は26日、環球時報の記者に対して、「この2日間の空自・海自・海上保安庁の活動状況を分析すると、遼寧艦の空母艦隊(筆者注:遼寧艦は26日に青島市の某軍港を出港し、南中国海の科学研究試験・軍事訓練活動に向かった)がいわゆる中間線に接近、もしくはこれを通過した場合、日本の艦艇が近距離で追跡し、航空機が低空飛行する挑発行為が発生する可能性がある。またこの2日間に渡り、日本の航空機の監視・情報収集の活動範囲が拡大されており、春暁(日本名・白樺)ガス田および釣魚島(日本名・尖閣諸島)の付近の海域から、南は先島諸島、北は長江の河口の東側まで拡大されている」と語った。
「中間線」の裏にある日本の懸念
記者が日本で取材をしたところ、日本の政治関係者や専門家のほとんどが、「中間線」に対して敏感な反応を示した。海洋政策研究財団の川中敬一氏は記者に対して、「中間線は日本政府と民間研究機関の非常に敏感な神経だ。外務省のトップページには、中間線の主張の根拠が常に掲載されている。敏感な問題のため、私の発言は日本の政府や研究機関を代表できるものではない」と明かした。
神奈川県の自民党議員の鈴木馨祐氏は記者の取材に応じた際に、「中間線」に関するコメントを控えたが、「日本は島国で、四方を海に囲まれている。我々は海によって安全を感じている」と強調した。