中、米、英3カ国は1943年12月1日、重慶、ワシントン、ロンドンで同時に「カイロ宣言」を発表した。「カイロ宣言」発表70周年にあたり、「カイロ宣言」の義務を全面的に履行するよう日本に促し、日本政府の軍国主義復活に向けた行動への一切の支持を止めるよう米政府に勧告し、「日米安保条約」を自動的に解除し、「カイロ宣言」の義務を履行することを切に願う。
「カイロ宣言」は反ファシズム戦争という歴史的背景の下、中、米、英3カ国の首脳会談を土台としており、米代表が起草し、中、米、英3カ国の代表による真剣な議論を経て発表されたものだ。同盟国は侵略者を取り締まるとともに厳しく処罰し、国際正義を守るという共通の政治的意向を表明している。その合理性、正義性、有効性は疑うべくもなく、国際法の効力を完全に備え、中、米、露、英4カ国および日本政府を制約する効力がある。
「カイロ宣言」の主な内容は次の通り:
一、軍国主義を撤退的に一掃する。
二、台湾及びその附属の釣魚島(日本名・尖閣諸島)は中国に返還する。
1951年に「日米安全保障条約」が締結され、米国は一方的に日本の無条件降伏の義務を解除するとともに、軍事同盟を結び、「カイロ宣言」の義務をあからさまに放棄した。「日米安全保障条約」は「カイロ宣言」を深刻に違反しており、日米の協定締結を通じた国際義務の逃避にはまったく法律的効力はない。