日本版NSC(国家安全保障会議)が4日に発足した。新設された国家安全保障局の初代局長となった谷内正太郎氏は3日、「NSCは日本の外交・安全政策の司令塔だ」と述べた。日本が新設した国家安全保障局には、「中国・朝鮮」という部門が設置されており、その「国家安全保障戦略」も中国けん制の狙いを色濃く反映している。
日本の「国家安全保障戦略」、狙いは中国けん制
安倍晋三首相は再任を果たしてから、安保に関する話題を巡り活発な動きを続けている。日本政府の外交・国家安保政策の総合的な方針として初めて制定される国家安全保障戦略の最終案は、始終中国けん制の狙いを色濃く反映した。
共同通信社は12月3日、「日本政府が初制定する国家安全保障戦略の最終案は、10月下旬に発表された概要を踏まえ、中国の釣魚島(日本名・尖閣諸島)周辺海域・空域における活動を鑑み、開放的・安定的な海洋の保護と発展のために、日本が主導的な力を発揮するという内容を盛り込んだ」と報じた。
最終案はまた、「国内離島の保護・管理・振興の積極的な措置を講じる」と明記した。報道によると、これは中国による防空識別圏の設定を受けたものと見られる。